『法華経』に学ぶ
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①  釈尊・衆生・法華経。末法の衆生は、在世の②  釈尊・衆生・大聖人。そこで釈尊は衆生救済 「良医治子喩」の経文を挙げ、その経文が三世益物のどこに配当されるかを記しました。未来益物、すなわち遣使還告の教化には正像末の三時がありますが「今の遣使還告は地涌なり」すなわち、末法における未来益物としての解説です。釈尊・法華経・日蓮聖人・お題目・末法の衆生がどのような関係にあるのか「良医治子喩」をたよりに、そしてそれについての大聖人の解説を加えて図示しました。図中に衆生を中心とした四つの三角形があります。法華経(一品二半)を拒絶した。③  大聖人・衆生・お題目。末法に大聖人が仏使④  法華経・衆生・お題目。末法の衆生は在世ののために本化を派遣。として登場。衆生にお題目を下種。法華経を拒絶。お題目で救われる。この三書を古来より三大部と称しています。『立  大聖人自らが「一期の大事」と称せられた人開顕正安国論』の末文に「いよいよ貴公の慈誨を仰ぎ」とありますが、究極の慈誨として示されたのが、の書『開目抄』と、「當身の大事」と称せられた法開顕の書『本尊抄』だと考えています。 「立正安国論に事起こり、開目抄、本尊抄に事顕れ、立正安国論に事竟れり」とは、私の造語です。『法華経』の起顕竟を真似て、大聖人のご生涯や思想、教義について三大部を配当して表現してみました。良医治子喩と三世益物釈尊・法華経・日蓮聖人・お題目・末法の衆生相関図『立正安国論』と『開目抄』と『本尊抄』-160-

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