『法華経』に学ぶ
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 ※良医…本仏しは十、二十、乃至百数なり。て家に帰りぬ。世の衆生)あり。遙かに其の父を見て、皆大いに歓喜し、拝跪して間訊すらく、善く安穏に帰りたまえり。我等愚癡にして、誤って毒薬を服せり。願わくは救療せられて、更に寿命を賜えと。父、子等の苦悩すること是の如くなるを見て、諸の経方に依って、好き薬草の色香美味、皆悉く具足せるを求めて、擣篩和合して、子に与えて服せしむ。而して是の言を作さく、此の大良薬は、色香美◆良医治子喩と三世(過去・現在・未来)益物※良薬…お題目  ※治子…衆生  ※使い…日蓮大聖人〈過去益物〉〈過去益物閉幕〉▼良医(本仏)の智慧聡達にして、明かに方薬に練し、善く衆病を治す。其の人、諸の子息多し。若▼事の縁有るを以って、遠く余国に至りぬ▼諸子後に他の毒薬(邪師の法)を飲む。薬発し、悶乱して地に宛転す。是の時に其の父、還り来っ ▼諸の子、毒を飲んで、或は本心(父=本仏に対する信)を失える(滅後の衆生)或は失わざる者(在〈現在益物開幕〉応現釈尊の教化開始

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