『法華経』に学ぶ
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作さ仏ぶつ」ということについて説かれたのです。これを一言で分かりやすくいえば「教えの統一」と表ところで日蓮聖人は、そのご生涯を賭して、先述のことを根拠に『法華経』の信仰、なかんずくお題目を唱える信仰を勧奨されました。「念仏無間、禅天魔、真言亡国、律国賊」という「四箇格言」。或いは「諸宗無得道(法華経以外の教えでは成仏できない)」、更には「法華独一成仏(成仏は現でき、その内容は「誰でも成仏できる」ということです。『法華経』に限る)」等の言動などから、世間には「日蓮という坊さんは、独善排他的である」と評する人が、ままあるようです。 しかしながら、『方便品』には「唯ゆい有う一いち乗じょう法ほう」更には「正直捨方便」とあります。日蓮聖人の「法華独一成仏」の言葉を非難そして否定することは、『華厳経』 『阿含経』『阿弥陀経』『般若経』等随問而説応病与薬不成仏七十二歳『法華経』【迹門正宗分】無問自説病原一薬成仏 八十歳化授薬信城喩品第記品第草喩品第解品第七六五四三十歳方便品第二段段段段段段段段段段周周 対機説法 方便説法 万機説法 真実説法譬喩品第三五百弟子受記品第八授学無学人記品第九前半後半(領解段)(述成段)正説領解述成法説授記正説領解譬説述成授記正説授記因縁説周-13-説法・教えの統一誰でも成仏できる真実の法を顕す【 五 十 年 説 法 】三周説法仏弟子の能力に合わせた説法方法開権顕実方便の教えを開き、開三顕一三乗の教えを開き、一乗の教えを顕す二乗作仏全ての人々の成仏を明かす四十余年未顕真実

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