三大秘宝について「本尊 戒壇 題目」
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戒・定・慧の三学を三大秘法に配当しますと、戒日蓮大聖人の御言葉によりますと、この「宗」とは「戒・定・慧の三学を備えたものが宗なり」とあります。これは『聖密房御書』に出てきます。が戒壇。定が本尊。慧が御題目であります。こういう例え方は、良くないかも知れませんが、本尊は理想、戒壇は行動、題目は信念と考えてもイイと思います。世間には「高い理想を掲げても実現できなけれ   8きるに越したことはありません。ここまでは認めばダメだ」という人がいます。もちろん、実現でるとしましょう。でも、ほとんどの人が続けていう言葉に「だから、実現できる理想を掲げることが大切だ」と言いますよ。誤解を恐れずに言えば、いとも簡単に実現できるのは、低俗な理想ですよ。また、できない、と考えるのは理想ではなくて、それは空想だからですよ。高い理想を掲げれば、その理想を実現するために、行動を起こすんですよ。しかも、高い理想を実現するための行動ですから、不埒な行いなんてしませんよ。そして、その行動の、行いの原動力となるのが、理想を実現する、という確固たる崇高な信念ですよ。低い理想を掲げれば、行動も信念も低いレベルに落ち込みますからご注意頂きたいと思います。日蓮宗の公式刊行物であります『宗義大綱』、『宗義大綱読本』等の解説によりますと、「三大秘法は、本門の教主釈尊が末法の衆生のために、本化の菩薩に付属された南無妙法蓮華経の一大秘法に基づいて、開出されたものである。日蓮聖人は、

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