三大秘宝について「本尊 戒壇 題目」
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国王御書』を拝読しますと「小庵には釈尊を本尊とし一切経を安置したりし、その室を刎ねこぼちて、仏像・経巻を云々」とあります。或いは『宝軽法重事』には「法華経の寿量品の釈迦仏の形像をかきつくれる堂塔」と、更には、『四条金吾釈迦仏供養事』に「木造一体云々」と見えます。他にも大聖人が、ご信者の方々が仏像を造られたのに対し、開眼供養の指示を致しておられます。確か日蓮大聖人は、立像釈尊の随身仏をお持ちになっていましたね。ですから、日蓮大聖人は、仏像を否定されたのではないんじゃないかなと。私はかように考えております。まとめますと、本門の本尊とは、寿量品に説き顕された、常住不滅であり三徳を具備した、常住教化の仏である。ということです。もっと噛み砕いて、檀信徒の方に解りやすく伝えるならば、本当に頼りになり、何時でも、何処でも、お守りくださり、導き下さり、そして育ててくださる、唯一無二の存在が本門の本尊ということでしょう。言い足りなかったところ、或は言い忘れている  箇所も多々あろうかと思いますが、時間の関係で次の戒壇論に移ります。39

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