三大秘宝について「本尊 戒壇 題目」
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りません。普段は寺の住職として、壇信徒方とおつきあいをしております。大阪でございますから、毎日のように回向に出掛けております。ですから、学問を専らにしている訳ではございません。当然学術的な話も出来ませんので、この講演は御断り申し上げようと思いました。けれども、平成二十三年度第五十一回日蓮宗布教研修所の主任を私が務めました折、藤先上人に無理をお願いし、副主任をお引受け頂きました。その御縁がありまして、どうも、藤先上人から頼まれると断れません。お顔を拝しておりますと、私より随分先輩の方がおいでになられます。まさに「釈迦に説法」との意味合いが強うございましょうが、どうかお許しいただき、おつきあい下さいますようお願い申し上げます。ところで、三大秘法についての講演を幹事の藤  4のです。ただ、藤先上人は六ケ月の布教研修所で先上人に頼まれ、講師を引き受けたものの、後になり随分後悔致しました。三大秘法といえば、これは宗旨でございます。日蓮宗の、日蓮大聖人の中心的な教義を成す教えでございます。非常に奥深い事を痛感致しております。恐らく三大秘法の講義は、立正大学や身延山大学でも、最高位の先生がなさるのではないかな、と思うのであります。ですから、私ごときが話せば、日蓮大聖人に、更には法門に瑕が付くのではないか?と怖くなったの主任としての私を評して「学術的な話は、専門の先生にお任せすればイイんです。ただ、村尾上人の話を聞いていると、日蓮大聖人の教学に興味が持てるようになるんです。教学に興味の無かっ

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