三大秘宝について「本尊 戒壇 題目」
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言われても話したくなるんです。法話の原動力は「聞法歓喜」です。これがなかったら、法話でも何でもありませんよ。冒頭にも、藤先上人から頂戴した「村尾上人の話を聞いていると、教学に興味が持てる。教学に興味の無かった人も、勉強しようという気になれる。」という言葉を紹介いたしましたが、不遜極まりながらも、ほんの僅かではありますが、日蓮大聖人のお役に立ててるのかな?と感じております。さて、この四種三段を一言でいえば「中心は何か?」ということなんです。中心と周囲を明らかにするということなんです。たとえば、この部屋の中心はどこですかと訊くと、中心はその辺になりましょうけれども、周りがなかったら中心はわからないでしょう。周りを無くしてしまって、中心がわかるかと言ったら、これはわかりません。ドーナツも周りがあるから、穴がわかるんですよ。周りが無かったら、ドーナツの穴なんて有りませんからね、穴なんてわかりませんよ。まっこれは半分冗談ですが……。この四種三段、そして先ほどの五重相対によってお題目が導き出されます。これによって、お題目というものが明らかにされてくるわけです。法華経からお題目が導き出される過程は、凡そ   お分かり戴けたかと思いますが。じゃぁ、法華経とお題目の関係はどうなんだ、ということが問題になってきますね。これは「広略要」ということですね。『法華題目抄』に「一部八巻二十八品を受59

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