実に有り難いことで感謝をしております。でもね、講師を受けた私に、彼は言うんですよ。「よく引き受けますよねぇ。私なら怖くて引き受けませんよ。大丈夫ですか？」一瞬耳を疑いましたよ。舞台を整えた、或は私に依頼をしたのは彼ですからね。その彼が「よく引き受けますよねぇ」と言うんですよ。本当に驚きましたよ。「貴方が、舞台を作ったんじゃないか。」と言いますと「そうですけど……私なら引き受けませんね。」「ま、兎にも角にも引き受けたんだから応援してくれ。」「もちろん、応援も協力もしますよ。舞台を作るのが私の仕事で、舞台に立ち講師を務めるのは、村尾上人の仕事ですからね。頑張って下さいよ。」何か、落語のような、漫才のような、そんな会話をしました。側で聞いていた研修員も大笑いをしていましたよ。ま、これも二人の信頼関係があればこそだと、有り難く思っております。その布教専修師会主催の、一泊二日の研修会では、「本門の題目」について五時間乃至六時間かけてお話を致しました。今日は、その四分の一の時間で「三大秘法」をお話するわけです。内容もさることながら、ある意味時間との戦いです。時間がありませんから、早速本題に入ります。 6
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