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04立正大学長 寺尾 英智 新入生の皆さん、歴史ある立正大学へのご入学を心より歓迎いたします。立正大学は、2022年に開校150周年を迎え、200年に向けて新たな一歩を踏み出しました。本学の起源は、1580年に開設された日蓮宗の教育機関に遡ります。明治期にはヨーロッパ発祥の学問体系とも融合した学校となり、今や9学部16学科7研究科を擁する総合大学へと発展。これまで幅広い教養教育と実学教育を進めることで、さまざまな分野で社会に資する人材を輩出するとともに、幾多のアスリートや文化人が立正大学から羽ばたいていきました。皆さんは、この伝統に連なります。 学生は学業を本分としつつも、課外活動での経験もまた、人生においてかけがえのない財産となります。例えば体育会系の活動では、体を鍛え技術の向上を目指しながら、仲間同士で支え合う大切さを知ることで、心の成長にもつながります。そして、一流といわれるアスリートに共通するのは、地道に努力を重ね、トレーニングに励んできた経験です。立正大学の学生アスリートの中にも、より上の世界で活躍し、努力の価値を体現するとともに、周囲の学生に勇気を与え、鼓舞する存在となる学生がいます。スポーツでひとつの道を究めたからこそたどり着ける境地があり、人知を超越した感覚を得たエキスパートです。そんな学生には、努力の素晴らしさを身をもって示してくれる存在として、自らの経験を多くの学生に還元してくれることを期待しています。 立正大学の課外活動は体育会系のほか、文科系や研究系でも活発に行われています。団体として活動していくと、仲間との考え方や個性の違いを感じる機会もあるでしょう。多くの仲間との触れ合いをとおして自分とは異なる考え方を知り、多様性を認め、受け入れる態度が養われていくのです。 活動の目標として、多くの学生が自分にとってのベストを思い描くと思います。ただし、大切なのはそのベストに固執しないこと。客観的に見つめ直す時間を設け、ときには軌道修正することです。ベストは一朝一夕で実現できるものではないからこそ、目標に至る道のりや手段を日々自問自答しながら、今日できるベターを積み重ね、次へ次へとつなげていくことが重要なのです。それは課外活動に限った話ではなく、学業にもあてはまります。物事を絶対視せず、批判的精神をもってより良い方法を探究し、「腑に落ちる」感覚を持った上で行動に移してほしいのです。 課外活動に挑戦したいものの、何をしていいかわからないという学生もいるかと思います。そんなときには、まず行動です。自分に合う課外活動に出会うために、幅広く挑戦してみてください。何にトライするにしても、きっと人としての幅を広げてくれるはずです。 立正大学では、こうした課外活動から学業まで、有意義な学生生活に向けたさまざまな足掛かりを用意することが大学の責務だと考えており、全学生を全方位からサポートしてまいります。学長からのメッセージ課外活動は人としての幅を広げてくれる

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