survey_2022
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Ⅳ.アンケート集計結果と分析 心理学部2022(令和4)年度 授業アンケート100【結果の概要・分析】 両学科とも「大いに満足」を5点~「大いに不満」を1点と得点化し、学科別の平均を求めると、臨床心理学科1期4.30(昨年度4.42)、2期4.40(昨年度4.47)、対人・社会心理学科1期4.27(昨年度4.41)、2期4.23(昨年度4.38)であった。全学平均(1期4.29、2期4.36)と比較すると、臨床心理学科は両学期とも全学と同程度に満足度が高く、対人・社会心理学科は1期は全学と同程度の高さではあるが、2期は全学平均を下回っていた。また、両学科で昨年度より満足度が低下している。 その他の項目について質問項目を大きく2種類に分類して分析・考察した。第一は学生自身の授業への取り組みに関する質問項目(Q2~Q4)であり、第二は授業内容に関する質問項目(Q5~Q12)である。各質問項目群について、(1)全学との比較、(2)各学科の昨年度および、全ての科目が対面授業であった2019年度の値との比較の二つの観点から検討した。 両学科ともいずれの学期でも全学平均より出席率(Q2)は高いが、授業への積極的取り組み(Q3)は同程度か低かった。この傾向は2019年度までの結果と同様であり、オンライン授業から対面授業にほとんどの科目が戻ったことで、受講態度が受動的で消極的であるという学生の学びの課題が再燃したと考えられる。授業外学修時間(Q4)についても授業1回に対して30分未満の割合は、臨床心理学科では昨年度は両学期とも約35%だったのに対して、本年度は約50%にのぼる。対人・社会心理学科では、昨年度は約45~55%だったのに対して、今年度は約60~65%となっている。両学科とも授業外学修時間については課題があり、特に対人・社会心理学科は全学と比較しても低く、その傾向は顕著である。 授業内容に関する質問(Q5~Q12)については、臨床心理学科はほとんどの項目が全学平均と同程度かやや上回っているものの、昨年度と比較すると低下していた。対人・社会心理学科は、全学平均と同程度か下回っているものが複数あり、特に2期は全学平均をほとんどの項目が下回っている。対面授業に移行したことで、話の聞き取りやすさ(Q7)、板書やスライドの見やすさ(Q8)に課題が生じ、その結果、授業の理解度(Q10)や満足度(Q12)の低下につながったと考えられる。ただし、対面授業を行っていた2019年度との比較においては、両学科とも本年度の結果の方がほとんどの項目で上回っており、オンライン授業を通して各教員が授業改善を行った成果は、現在もある程度は維持されている。また、両学科とも1年生、2年生において、昨年度比の低下が全般的に見られている。この傾向が何を意味するかについては、引き続き数値の変動を注視するとともに、入試やGPAなどのデータとの照合を行い考察する必要があるだろう。【授業改善への活用方法】 2020年度、2021年度は、心理学部においてオンライン授業をテーマとしたFD研修会を積極的に実施してきた成果があり、2021年度は多くの項目で全学平均を上回っていたが、本年度は対面授業に戻ったことで、以前の傾向に戻る途上にあると考えられる。そのため、対面授業においても学生の授業への積極的な参加や、授業外学修時間の向上につながるような内容や、対面授業においてもオンライン授業と同等かそれ以上にわかりやすく効果的な教育方法の習得に資するようなFD研修会を実施することや、オンライン授業の方が教育効果が得られる科目の選定を行い、オンライン授業を有効に活用する施策を実施するなど、更なる授業改善に努めていきたい。心理学部

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