教員コメント教員コメント(11.6%)(11.7%)(10.8%)59.2%52.1%62.7%52.8%58.1%49.1%57.0%50.6%(n=(n=1,282)1,413)■授業改善アンケートをどう使う?(一教員の授業改善アンケート体験記)年度(差)(10.9%)(10.4%)全体平均年度(差)全体平均4.19(n=943)4.13(n=339)(0.06)4.09(n=1,282)4.26(n=767)4.14(n=534)(0.11)4.20(n=1,301)4.18(n=966)4.02(n=318)(0.16)4.26(n=1,284)2019年度総総合合満満足足度度((Q12))平平均均2020年度2021年度4.31(n=952)4.15(n=385)(0.15)4.34(n=1,337)4.36(n=964)4.15(n=333)(0.21)4.36(n=1,297)4.37(n=981)4.18(n=377)(0.19)4.40(n=1,358)4.36(n=949)4.20(n=405)(0.16)4.28(n=1,354)2022年度2022(令和4)年度 授業アンケート67.3%60.7%67.4%57.3%65.9%57.8%64.0%57.0%(n=(n=943)991)56.4%50.3%62.1%52.3%56.0%46.2%52.3%46.2%(n=(n=339)422)4.39(n=991)4.24(n=422)(0.15)4.35(n=1,413)回回答答率率平平均均2019年度2020年度12121212期有無12121212期有無(n=767)(n=966)(n=952)(n=964)(n=534)(n=318)(5.3%)(n=385)(5.0%)(n=333)(9.9%)(n=1,301)(n=1,284)(n=1,337)(n=1,297)2021年度2022年度(n=981)(n=949)(n=377)(n=405)(n=1,358)(n=1,354)55※1:『「大学基準」およびその解説 学士課程基準 博士・博士課程基準』平成16年5月大学基準協会資料第58号※2:分析にあたり、t検定を用いて検証し、すべての年度・期でP<0.05だったことから有意差があるとみなした。※3:大学における教育内容等の改革状況について(令和2年度)https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigaku/04052801/1417336_00009.htm(文責:自己点検・評価小委員会 アンケート部会)Ⅳ.アンケート集計結果と分析たいと思います。 以下の表は、2019年度から2022年度の回答データを基に、科目別の総合満足度(Q12の回答平均値)と回答率とを算出し、教員コメントの有無別の平均値の集計を行ったものです。※2 総合満足度(Q12)と回答率の平均値はいずれも、「教員コメント」が入力された科目の方が、高い値であることが分かります。総合満足度の平均値については、0.1ポイント前後と一見小さく見えますが、本学では7割以上の科目が4.0ポイント以上であることを考えると、この差異は無視できる差ではないと考えられます。差が出る理由としては、教員コメントを入力している科目は、教員と学生とのコミュニケーションがよく取れていることが想像され、そのため学生の回答率が高く、総合満足度も高い傾向にあると考えられます。以上のことから、教員コメントを入力することは、学生のアンケートに対するモチベーション向上や、ポジティブな授業選択を促すだけでなく、授業改善の一助となっていることが窺えます。 アンケート部会では、今後もアンケートを授業改善に有効に活用していくための運用方法を検討していくとともに、現状の運用方法の有効性については定期的に確認、見直しを行っていきます。 文部科学省調査※3(括弧内は全国大学の実施率)では、「学生による授業評価」に関する取り組みとして、「授業アンケートの結果を組織的に検討し、授業内容等に反映する機会を設けている」(71.4%)、「学生を教育改善委員として任命している」(8.8%)、「ファカルティ・ディベロップメント活動に学生が参加している」(15.2%)などが示され、単に授業改善アンケートを実施することに留まらず、その結果を組織的に活用することや、学生を単なる回答者として以上に積極的に参画させること等が問われています。本学においても、授業改善に寄与する取り組みついて、さらなる検討が望まれます。 私は現場での実務経験しかありませんでした。現場での経験を学生に伝えたいと意気込んでいた記憶があります。その気持ちもあって、授業の資料をA3で印刷すると文字で埋め尽くされました。伝えたい思いと、伝わっている感の微妙なずれを感じながら一期の授業を終えました。そして、授業改善アンケートの結果を恐る恐る見ると、多くの肯定的な回答に加えて、「資料が読みにくい」との指摘が複数ありました。この指摘は、資料の読みにくさに限らず、私の伝えたい気持ちだけが空回りしているのかもしれないと感じさせました。早速フィードバックで改善を約束し、二期からの授業では、文字数を限定し余白を作りました。また、伝えたいことと、学生が受け取ることができる学修量も考慮するようにしました。 短い言葉の行間を読み取っていくことが学生との新たなコミュニケーションとなり一緒に授業を創っていく体験となりました。
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