survey_2022
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Ⅳ.アンケート集計結果と分析 仏教学部2022(令和4)年度 授業アンケート58【結果の概要・分析】 Q12「総合的な満足度」について、1期は全学の回答平均値4.29に対し、1・2年生は4.46、宗学科は4.35と上回り、仏教学科は4.28とほぼ同水準である。一方、2期は全学の回答平均値4.36に対し、1・2年生は4.51、宗学科は4.39と上回り、仏教学科は4.34とほぼ同水準である。学期比では、学部全体で2期の方が高い値を示した。また前年度比では、仏教学科1期を除いて0.03~0.14の上昇が見られた。教員所属学科別の回答平均値(表7)を見ると、直近3年間において宗学科は最高値、仏教学科は2番目の値となっている。 「学生」に関わるQ2「出席率」とQ3「積極性」について、全学と本学部の回答平均値を比較すると、Q2では学部全体で年間を通して全学を下回り、Q3では1・2年生通年および宗学科1期で全学を上回るものの、それ以外では全学を下回る。また、これら2つの設問では、全学平均値が年間を通して前年度を下回るが、本学部全体でも下降傾向が窺える。なお、Q2における学期比では、学部全体で2期の値が下降している。またQ3における学期比では、1・2年生と仏教学科において2期の値が上昇している。 「授業内容・方法」に関わるQ5「シラバスに沿った授業展開」とQ6「授業に対する教員の熱意・意欲」について、全学の回答平均値では共に1期よりも2期の値のほうが高いが、この傾向は本学部でも認められる。これら2つの設問の値を他学部他学科の値と比較すると、Q5における1・2年生と宗学科の値は1期・2期共に1位と2位に該当し、またQ6における1・2年生1期の値は2位、宗学科2期の値は1位に該当する。このように、当該設問の値は全学的にも上位に位置しており、評価できる点の一つと言えよう。 「理解・満足」に関わるQ10「授業内容の理解」、Q11「新しい知識や考え方の修得」について、全学の回答平均値では共に1期よりも2期の値のほうが高いが、この傾向は本学部でも認められる。また、Q10では学部全体で年間を通して全学の値を上回るか同値であり、Q11では1・2年生および宗学科で年間を通して全学の値を上回っている。さらに、Q10における1・2年生の値は、他学部他学科と比較しても1期・2期共に1位に該当し、Q11における1・2年生の値も1期・2期共に2位に該当する。 《まとめ》全体の傾向として、1・2年生および宗学科の値は年間を通して全学の回答平均値を上回ることが窺える。これは、本学部が2020年度より導入している新教育課程の取り組みが結果につながっているものと評価できる。その一方で、仏教学科の値は年間を通して全学平均値を下回る傾向が窺える点には注意が必要である。ただし、仏教学科1期の値はすべての設問で前年度を下回ったものの、その下げ幅は0.01~0.11と小規模に留まっており、また仏教学科2期においてはほぼすべての設問で前年度よりも0.01~0.22程上昇するなど改善傾向も見られることから、今後の動向を注視したい。【授業改善への活用方法】 仏教学部では導入教育がきわめて重要であるとの認識から、数年来検討を重ねている。今後は、3年生以上の学びのモチベーションをいかに維持させるかについて、さらに検討する必要がある。特に、新教育課程初年度の2020年度入学生が次年度4年生となり、新教育課程の完成年度を迎えることから、その動向に注視したい。また、全学平均値よりも低い設問については学部内で共有を図り、次年度以降の授業実施に向けて改善に努めたい。仏教学部

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