80Ⅳ.アンケート集計結果と分析 経営学部2022(令和4)年度 授業アンケート【結果の概要・分析】 教員所属学科別・回答平均値(表7)の総合満足度(Q12)は、1期が4.46、2期が4.49であった。全学平均は、1期が4.29、2期が4.36である。したがって、全学との比較においてはやや高めの数値と言える。経営学部の前年度・前々年度は、1期が4.49、4.39であり、2期が4.52、4.38である。全学においても同様の傾向が見られることから、前々年度にオンライン授業が開始され、前年度において教員・学生の双方が慣れることにより満足度が上がったと考えられるが、対面授業に戻った本年度、若干の戸惑いがあり、総合満足度に反映されたのではないかと推察する。とはいえ、表4において授業の内容を理解できましたか(Q10)、この授業で新しい知識や考え方が得られましたか(Q11)、総合的に判断してこの授業に満足しましたか(Q12)の各設問で約9割以上が積極的評価(例えば、Q10であれば大変よく理解できた+少し理解できた)をしていることから経営学部における授業運営は全体として適切であり、教育に求められる基本的な機能は果たされていると考えることができる。 また、授業に対する学生の熱意や意欲が感じられましたか(Q6)、先生の話は聞き取りやすかったですか(Q7)、先生の板書、スライド等の文字は読みやすかったですか(Q8)といったプレゼンテーション技術について表7の教員所属学科別・回答平均値が全学との比較において高い数値となっている。このことは、表4でも確認できる。例えば、Q6であれば、あまり感じられなかった+全く感じられなかった、といった消極的評価が、Q6、7、8において他学部と比べて低いことからも理解できよう。 授業はシラバス(授業概要と方法、到達目標、授業計画)に沿った展開でしたか(Q5)の回答にあるシラバスを読んでいない学生は、授業のオンライン化による影響でそれまでと違って1割以下と良い傾向にあるが、今後、対面授業となっていく上でこの傾向が維持できるかどうか、注視すべきであろう。【授業改善への活用方法】 上記のとおり、経営学部の授業アンケートについて全体を見渡したところ、特段問題ないと判断できよう。したがって、引き続き毎年のチェックをしっかりと実施しつつ、これまでの考え方を継続していくことになる。もちろん個々の教員が授業アンケートの結果にもとづき工夫をさらに重ねていくことに変わりはない。 教授会をはじめとする教員間のコミュニケーションのなかで、個々の教員による改善事例や新たな取り組み事例について共有していき、経営学部全体として授業改善へと結びつけていく所存である。経営学部
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