survey_2022
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2022(令和4)年度 授業アンケート88Ⅳ.アンケート集計結果と分析 社会福祉学部【結果の概要・分析】 総合的な満足度(Q12)の回答において、全学では「大いに満足した」が1期49.5%・2期52.9%であり、社会福祉学部では同回答が1期47.2%・2期52.4%である。両期とも社会福祉学部が全学の満足度をやや下回っている(1期-2.3ポイント・2期-0.5ポイント)。学科においては社会福祉学科(以下社福学科)が同回答で1期46.0%・2期49.4%、子ども教育福祉学科(以下子福学科)が1期49.1%・2期56.4%である。社福学科は1期、2期ともに全学を下回る(1期-3.5ポイント・2期-3.5ポイント)。一方、子福学科は1期において全学を下回り、2期において全学を上回っている(1期-0.4ポイント・2期+3.5ポイント)。前年度の社会福祉学部における満足度は1期50.1%・2期54.0%であり、今年度の満足度は前年度をやや下回っている(1期-2.9ポイント・2期-1.6ポイント)。 これらの結果から、全学と社会福祉学部との比較においては、社会福祉学部の満足度はやや下回る。また、学部内の前年と今年の比較においては満足度がやや低下している。ただし、一昨年度とほぼ同等の水準である。コロナ禍における感染対策が定着し、その後の対応等に変化がなかったため、一昨年度に対して増加していた満足度の数値が、今年度はやや低下傾向を見せたものと考えられる。 授業への満足度と授業外学修時間に関するクロス集計(表9-3)によると、授業外学修時間の長い学生ほど授業自体への満足度が高い傾向にある。学生が授業外学修時間を確保できるよう教員が配慮する等の取り組みの必要性もあろう。 授業内容を理解するための学生による積極的な取り組み(Q3)の回答において、全学では「積極的に取り組んだ」が1期49.1%・2期50.5%となっている。これに対して社会福祉学部においては同回答が1期49.8%・2期52.5%と、両期とも全学よりも高い数値を示している(1期+0.7ポイント・2期+2.0ポイント)。社福学科では同回答が1期46.1%・2期46.4%であり、全学を下回っている(1期-3.0ポイント、2期-4.1ポイント)。一方、子福学科では同回答が1期55.9%、2期60.4%であり、全学を大きく上回っている(1期+6.8ポイント、2期+9.9ポイント)。 今年度はコロナ禍の状況の改善及び感染症対策の整備によって、特別支援学校・施設等の各種実習、国家試験対策、小学校・幼稚園・保育所等に関わる科目の対面授業への復帰がなされた。これにより、資格取得を目指す学生のニーズを満たすことができたことが、学生の授業への積極的な取り組みを促したと考えることができる。【授業改善への活用方法】 本アンケートの結果を踏まえ、昨年度に引き続き、今年度も完全対面授業への漸次的復帰を目指し、同時にICTの更なる活用、実習指導の充実を課題として挙げる。特にICTの活用に関しては、社会福祉学科において、実習記録のクラウド化を導入することを計画している。これにより、学部内の指導方法の改善や教育効果の向上、延いては実習指導の充実に結びつくことが期待される。 また、短期的・中期的な課題として、第一に特別なニーズを持つ学生に対する学修支援、第二にコロナ禍の収束傾向に即した対面授業への復帰に伴う学生の状況の変化に対する対応が挙げられる。第一の点については、心身共に学修への困難さを抱えている学生が増えている状況がある。第二の点については、オンラインに慣れた学生が対面授業に対する不安を持つという新たな課題も生じている。双方の点において、学生支援室及びカウンセリングルームとの強い連携が不可欠である。これらにより学生の授業満足度の向上を目指したい。社会福祉学部

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