survey_2023
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Ⅳ.アンケート集計結果と分析 経済学部2023(令和5)年度 授業アンケート76【結果の概要・分析】 2023年度において、調査対象の科目数が1期で82科目であり、2期では79科目である。1期の回答率は34.6%であり、2022年度のそれより約11.3ポイント減である。2期の回答率は24.5%であり、2022年度より7.8ポイント減少している。全学の平均に比べて、経済学部の回答率は二学期とも低くなっていることは無視できない事実である。また、1期の回答者数が2,750人であるのに対し、2期では1,842人に減少したことも改善を要することである。しかしながら、2022年度調査科目数が両期ともに76に比べて、とりわけ2023年度1期調査科目の増加が1期の回答率を引き下げた一因になっていることも看過できない。総じて、如何にして二学期ともの回答率を高めるかが、2024年度の学部の課題の一つである。 「Q12 総合的に判断してこの授業に満足しましたか」の調査結果に注目する。なぜならば、この調査項目は「Q6 熱意・意欲」から「Q11 新知識習得」までの調査項目との間に高い正の相関関係(相関係数:0.61~0.75)が見られるからである。Q12調査項目の集計結果については、1期の全学平均が4.31であるに対し、経済学部の平均は4.14であり、全学のそれより低くなっており、かつ昨年度経済学部の4.20よりも0.06ポイント低い。2期の結果については、全学平均の4.38に対して経済学部の平均値が4.21であり、低いが、1期の4.14より0.07ポイント高くなっていることも看過できない。あえて付言すれば、この設問(Q12)の回答平均値については、2023年度の1期、2期ともに2022年度の値より低くなっていることは要注意であり、次年度で改善を要するもう一つの課題にもなっている。 学生の学修態度などに関する設問の中に、例えば、「Q3 あなたは授業内容を理解するために積極的に取り組んだと思いますか」の回答については、経済学部の平均値が1期は4.26であり、2期は4.29である。1期の全学平均4.34より0.08ポイント低く、2期も全学平均4.37より0.08ポイント低くなっている。1期に比べて学部2期の平均値は0.03ポイント微増しているが、全学の平均値より依然として低い。また、Q3に対する回答の一つである「全く消極的だった」と回答した学生件数が1期は53件(回答件数5,493の1.0%)であり、2期は48件(回答件数3,460の1.4%)である。授業内容の改善の余地はまだあると考えられる。 授業内容・方法に関する設問の中に、例えば、「Q6 授業に対する先生の熱意や意欲が感じられましたか」については、2023年度の1期の平均値が4.40であり、2期のそれは4.41である。1期の平均値は2022年度のそれより0.10ポイント低下し、2期の平均値は2022年度のそれより0.11ポイント低下している。依然として改善の余地があると考えられ、次年度の第三の改善課題であろう。【授業改善への活用方法】 総じて、全学の平均に比べて平均得点が低くなっている調査項目については、2024年度においても授業外学修の習慣を身に着けるように学生達に指導すること、受講生の興味・関心を惹きつけるべく熱意を持って授業を行うこと、創意工夫を凝らし、学生の総合的満足度を高めるよう努力することなどによって改善して行かなければならない。経済学部

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