survey_2023
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Ⅳ.アンケート集計結果と分析 法学部2023(令和5)年度 授業アンケート84【結果の概要・分析】1.授業の総合的満足度(Q12)について 法学部の授業に対する総合満足度の平均値は、「教員」所属学科別・回答平均値(表7)より、全体で1期4.11(前年比-0.05,全学比-0.20)、2期4.23(前年比+0.04,全学比-0.15)だった。2期では前年比で数値が改善したが、全学比では相対的に低位にある。また、回答平均値の学年別比較(表11)で学年別に見ると、1年は1期4.26(前年比+0.11,全学比-0.04)、2期4.28(前年比+0.07,全学比-0.08)、2年が1期4.13(前年比-0.10,全学比-0.16)、2期4.24(前年比-0.02,全学比-0.11)、3年が1期4.29(前年+0.07,全学比-0.08)、2期4.40(前年比+0.04,全学比-0.05)、4年が1期4.22(前年比-0.14,全学比-0.18)、2期4.43(前年比+0.09,全学比-0.01)であった。 「教員」所属学科別・回答平均値(表7)の満足度は、全学比ではマイナスになっているものの、学部としては昨年度の低下傾向から反転の兆しが見られ、特に2期は数値が上昇している。特に1年次では1期2期ともに前年度比で改善がみられ、今年度から始まった新カリキュラムでの初年次教育が適切に機能し始めている可能性が想定できる。他方で、全学平均と比較した場合にはすべての区分で値が低くなった。特に2年次と4年次1期での数値差が大きいことから、導入教育後の専門教育への移行の困難さ、および、法曹資格試験や公務員試験受験を含めて卒業年度の就職活動との両立の困難さが示唆されていると見ることができる。2.授業の内容を理解できましたか(Q10)について 法学部全体では「教員」所属学科別・回答平均値(表7)より、1期が4.03(前年比-0.03,全学比-0.19)、2期が4.12(前年比+0.02,全学比-0.16)であり、前々年度から前年度に大幅に低下したのに比して改善傾向が見られる。回答平均値の学年別比較(表11)を見ると、学年ごとに揺れはあるが、全体としては1期2期ともに数値が回復している。特に1年次での数値改善が大きく、やはり新カリキュラムの効果が現れていると考えられる。他方、全学比ではすべて値が下回っており、この傾向は昨年度から改善が見られない。ただしこれも、1年次については全学平均との差が比較的小さいため、今後新カリキュラムが完成年度を迎えていく過程でどのように改善を下支えしていくかが課題となる。【授業改善への活用方法】 アンケート結果については、学部FD研修会や教授会での委員会報告で情報を共有する。新カリキュラムに一定の有効性が見られることから、その特性を十分に生かした教育について、教員間で授業手法などの工夫の情報を交換していく。 他方で、旧カリキュラムを受講している上級生に対しても、新カリキュラムでの知見を参考にしながら、難易度の高い専門科目の授業に工夫を加えていけるように、教授会として情報を共有していく。特に、満足度の低下が相対的に目立つ2年次の教育については、入門科目から専門科目への移行年次であることに留意しつつ、担当教員に十分な情報提供を実施し、新カリキュラムへの移行を進めていく。法学部

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