survey_2023
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Ⅳ.アンケート集計結果と分析 社会福祉学部2023(令和5)年度 授業アンケート88【結果の概要・分析】 本年度は、総合的な満足度(Q12)の回答において、全学では「大いに満足した」が1期50.9%・2期54.5%であり、社会福祉学部では同回答が1期52.8%・2期59.4%である。両期とも社会福祉学部が全学の満足度をやや上回っている(1期+1.9ポイント・2期+4.9ポイント)。学科においては社会福祉学科(以下社福学科)が同回答で1期50.1%・2期52.1%、子ども教育福祉学科(以下子福学科)が1期57.2%・2期68.3%である。社福学科は1期・2期ともに全学を下回る(1期-0.8ポイント・2期-2.4ポイント)。一方、子福学科は1期・2期ともに全学を上回っている(1期+6.3ポイント・2期+13.8ポイント)。前年度の社会福祉学部における満足度は1期47.2%・2期52.4%であり、今年度の満足度は前年度を上回っている(1期+5.6ポイント・2期+7.0ポイント)。 これらの結果から、全学と社会福祉学部との比較においては、社会福祉学部の満足度は全学をやや上回る。また、学部内の今年度と前年度の比較においては満足度が上昇している。ただし、満足度において社福学科では全学をやや下回っているのに対し、子福学科では全学を大きく上回っている。すなわち、社会福祉学部全体としては全学よりも高い水準の満足度を達成しているが、各学科の満足度には大きな差がある。 授業への満足度と授業外学修時間に関するクロス集計によると、昨年度同様、授業外学修時間の長い学生ほど授業自体への満足度が高い傾向にある。引き続き学生が授業外学修時間を確保できるよう各教員がそれぞれの担当授業において配慮する必要がある。 授業内容を理解するための学生による積極的な取り組み(Q3)の回答において、全学では「積極的に取り組んだ」が1期47.8%・2期50.1%となっている。これに対して社会福祉学部においては同回答が1期52.2%・2期57.1%と、両期とも全学よりも高い数値を示している(1期+4.4ポイント・2期+7.0ポイント)。社福学科では同回答が1期48.5%・2期49.5%であり、全学とほぼ同等である(1期+0.7ポイント、2期-0.6ポイント)。一方、子福学科では同回答が1期58.3%、2期66.4%であり、全学を大きく上回っている(1期+10.5ポイント、2期+16.3ポイント)。 学生による積極的な取り組みにおいて、社会福祉学部では特別支援学校・施設等の各種実習、国家試験対策、小学校・幼稚園・保育所等に関わる資格取得を目指す学生のニーズに応え、卒業年度生による合格体験報告会等を実施している。これらの取り組みが第3学年以下の学生の高い学習意欲に繋がったと評価することができる。特に、子福学科は他学部学科と比較しても最も高い水準にある。【授業改善への活用方法】 前年度は短期的・中期的な課題として、特別なニーズを持つ学生に対する学修支援や学生の学習環境の変化への対応を挙げていた。困難を抱えている学生にどう対応するかに焦点を当てFD研修を行ったことが、今年度の学生の満足度の上昇に繋がったとも考えられる。教員が多様な学生への理解を深めていくことが学部における授業の質の向上に繋がるといえる。 このこともふまえ、授業改善アンケート等を通じて、学生による授業への積極的なコミットメントを促していく必要がある。教員は学生からの具体的なリアクションや意見を踏まえつつ、これを授業改善へと繋げていくことが求められる。社会福祉学部

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